Letter

宇宙:変形した海岸線の地形にみられる火星の古海洋の証拠

Nature 447, 7146 doi: 10.1038/nature05873

一連の観測から、火星の表面のほぼ3分の1を覆っている北部平原には、かつて海があった可能性が示唆されている。おそらく、古海洋に関する証拠の中で最も物議をかもしているのは、何千キロメートルにもわたって平原を取り巻いていて、異なる年代の古海岸線が連なったものと解釈されている地表の特徴的な地形である。しかしながら、推定される海岸線に沿った地形の輪郭には、長い間隔で上下動する傾向がみられ、その振幅は数キロメートルに及ぶことが示されており、この傾向が火星の海岸線(および海洋)仮説に反対する論拠とされていた。本論文では、海岸線の長波長の波に似た地形は真の極移動(自転軸に対する惑星の方位の変化)によって起こる変形と一致しており、推定される極の移動経路は、巨大な火山性のタルシス高地形成の後に起こった真の極移動事件から推定される形状をもっていることを示す。

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