Article 細胞:線虫で食餌制限により誘導される寿命延長には2個のニューロンが関与している 2007年5月31日 Nature 447, 7144 doi: 10.1038/nature05904 食餌制限は、多くの生物種で寿命を延長し、加齢に関連する疾患の発症を遅延させ、哺乳類の内分泌機能を大きく変化させる。しかし、何らかのホルモンによるシグナルが、食餌制限による寿命延長を引き起こす役割をもつことは立証されていない。本論文では、食餌制限された線虫(Caenorhabditis elegans)の寿命延長には、頭部に存在する一対のニューロンであるASIにおいて作用する転写因子遺伝子skn-1が必要であることを明らかにする。食餌制限によって、これら2個のニューロンのskn-1が活性化され、代謝活性を増大させるシグナルを末梢組織に送る。この知見は、食餌制限された後生動物の寿命延長が、中枢神経細胞から神経以外の体組織へ向けた細胞性の非自律的シグナル伝達によることを立証するものであり、線虫のASIニューロンは内分泌的機構によって食餌制限が誘導する寿命延長に関与していることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る