Letter 宇宙:原始惑星円盤の地球型惑星形成領域における水蒸気と水素 2007年5月31日 Nature 447, 7144 doi: 10.1038/nature05867 我々の太陽系を含めて、惑星系は若い星の周囲の塵やガスの円盤中で生じた。円盤は星や惑星の形成過程に不可欠な要素で、円盤内部の物質の温度や分布に関する知識は、地球型惑星の形成や巨大惑星の移動、中心星への降着を解明するのに欠かせない。星形成領域の近傍では、原始惑星円盤の内部領域は角度にしてわずか数ナノラジアンの広がりしかないが、近赤外干渉計では最近、これらの地球型惑星形成が可能な領域の空間解像が可能になっている。ほとんどの観測では、一般的には近赤外放射の大部分を占める塵しか見つかっていない。本論文では、若い星であるMWC 480の、周囲1天文単位(1 AU、太陽と地球の距離)以内の領域で、スペクトル分散型近赤外干渉計による観測を行い、塵の他に、円盤内部の質量と力学を支配するガスの存在を突き止めたことを報告する。塵の円盤の辺縁部より内側に、水蒸気や原子状水素を含むガスが解像されたが、これは、スペクトル分散型干渉計による観測のこれまでの結果と対照的である。移動する惑星とこの降着ガスとの相互作用からは、主系列星の周囲で発見されたような短周期の太陽系外惑星が形成される可能性がある。観測された水蒸気はおそらく、移動する氷天体の昇華によって生じたもので、地球型惑星にとって水の貯蔵庫になっている可能性が考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る