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進化:生活史トレードオフは動物の個性を進化させる

Nature 447, 7144 doi: 10.1038/nature05835

個性はヒトだけのものではなく、他の動物種にも広くみられるという証拠が近年集まってきている。行動傾向には一貫した個体差があり、ある状況にみられる行動は他の複数の状況にみられる行動と関連をもつ。適応的観点からすると、動物の個性の進化は依然として不可解であり、それは、行動がより柔軟な構造をもつ方が選択的に有利であるはずだからである。それゆえ、多くの研究者は、個性を行動体系によって課された制約の結果生じるものだと見なしている。これとは対照的に、本論文で我々は、動物の個性を適応的観点から説明できることを示す。我々の主張は、現在と将来行う繁殖の間のトレードオフがしばしば多型的な個体群を進化させるという考え方に基づいており、このような個体群では、ある個体は他の個体よりも将来得られる適応度による利益を重要視する。生活史理論から、適応度への期待がこのように異なれば、冒険的行動(risk-taking behaviour)に体系的差異が生じると予測される。将来に高い期待を寄せ、失うものが大きい個体は、期待度が低い個体よりもリスクを嫌うはずである。これはリスクを伴うすべての状況に適用できるので、個体が取る行動に一貫した差異が生じることになる。我々は、進化モデルを用いて、この基本原理が動物の個性の進化につながることを示す。これにより、いくつかの行動タイプが併存すること、時間が経過しても行動に一貫性がみられること、そして、異なる状況でも行動の構造に相関がみられたことの理由も一度に説明できる。さらに、探検的行動および、大胆さや攻撃性といったリスクと関連する形質が、動物の個性に共通の特徴であるという一般的な知見も説明できる。

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