Letter 生物物理:生細胞での伸長に対する普遍的な物理的応答 2007年5月31日 Nature 447, 7144 doi: 10.1038/nature05824 心臓の拍動や肺の膨張、消化管のぜん動が起こるたびに、さまざまな機能をもつ細胞が相当な伸長を受ける。伸長は、増殖、分化、移動、再構築や遺伝子発現を促す有力な刺激の1つである。今回我々は、一時的な伸長への応答の際に、細胞骨格は流動化するが、それには普遍的な応答と考えられる特徴が伴うことを報告する。この知見は、通常考えられているような特異的シグナル伝達中間体の媒介する機構だけでなく、物理的力のゆっくり発達するネットワークの非特異的な作用による機構もかかわっていることを示している。これらの結果は、細胞内部は込み合った化学空間であると同時に壊れやすく軟らかい材料でもあり、その中では生化学反応、分子の密集、物理的力の影響が複雑で分割できない状態にあるが、それでもなお、それらは協同して著しく単純な現象論的法則を生み出しているという考え方を裏付けている。これらの法則は、普遍的かつ原始的であり、それゆえ、細胞生物学とソフトマター物理学の分野の注目すべき共通部分に当たると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る