Letter 細胞:有糸分裂紡錘体の配向に関する実験的および理論的研究 2007年5月24日 Nature 447, 7143 doi: 10.1038/nature05786 細胞を取り巻く微小環境の構造と接着性は、in vivoで紡錘体の配向を制御する極めて重要な要因の1つである。我々は、理論と実験を組み合わせることによって、ヒトHela細胞中の紡錘体の配向について調べた。本論文では、紡錘体の配向は、細胞表層の力発生装置の作用の結果として理解できることを示す。この力発生装置は紡錘体微小管と相互作用しており、細胞表層からの合図により活性化される。我々は、紡錘体の配向の角度分布だけでなく、紡錘体にかかるトルクの角度プロファイルも計算可能な、紡錘体の力学的性質の単純な物理的記述を考案した。我々のモデルによって、極めて多様な細胞微小環境構造において、紡錘体の最も生じやすい配向および紡錘体配向の完全な角度分布の形状を説明できる。またこのモデルを使えば、細胞表層の合図が特定の分布をとる場合にみられる非対称な紡錘体配置も正確に説明できる。我々は、いくつかの単純な仮定に基づき、接着性細胞の紡錘体の配向の定量的記述が可能であると結論する。 Full Text PDF 目次へ戻る