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神経:学習および記憶の回復はクロマチンの再編成と関連する

Nature 447, 7141 doi: 10.1038/nature05772

中枢神経系の神経変性疾患は、しばしば学習や記憶の障害に関連し、最終的に認知症に至ることも多い。前臨床研究における重要な分野のひとつは、学習能力を回復し、長期記憶を呼び出す方法を探求することである。本論文では、時間的・空間的に制限されたニューロン損失を誘導できるマウスモデルを用いて、顕著な脳萎縮およびニューロン損失が起きた後に、環境エンリッチメントにより学習行動が回復し、長期記憶の呼び出しが復旧したことを示す。環境エンリッチメントは、クロマチン修飾(ヒストン尾部のアセチル化の増加)と相関があった。さらに、ヒストン・デアセチラーゼ阻害剤によりヒストンのアセチル化を促進することで、樹状突起の発芽、シナプス数の増加、および学習行動と長期記憶呼び出しの回復が誘導された。これらのデータから、ヒストン・デアセチラーゼの阻害が、学習および記憶の障害を伴う神経変性疾患に適した治療法となりうることが示唆され、認知症患者の長期記憶回復への道が開かれる可能性がみえてきた。

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