Letter 細胞:非コード干渉性転写産物によるヒトジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子の抑制 2007年2月8日 Nature 445, 7128 doi: 10.1038/nature05519 同じ遺伝子内に複数のプロモーターがあるのは、遺伝子発現で一般的にみられる現象である。これらのプロモーター選択の調節機構は遺伝子によって異なり、ほとんど解明されていない。今回我々は、静止状態にある細胞のジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子の主プロモーターの転写抑制機構が、上流の副プロモーターから転写される非コード転写産物に依存していることを明らかにした。この抑制には、RNAの直接的な結合とプロモーター特異的な干渉の両方がかかわっている。非コードRNAと主プロモーターによる安定な複合体の形成、非コードRNAと基本転写因子IIBとの直接的な相互作用、開始前複合体の主プロモーターからの解離によって、特異的で効率の高い抑制が実現する。誘導可能な再構成系による転写やRNAのバンドシフト、RNA干渉、クロマチン免疫沈降、RNA免疫沈降などのin vivoおよびin vitroでの分析法を用いて、副プロモーターから転写されたこの調節性転写産物が、プロモーター特異的な転写抑制のエピジェネティックな機構に重要な機能を果たしていることが明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る