Letter 宇宙:太陽系外惑星HD 209458bの大気中に認められる高温の水素の痕跡 2007年2月1日 Nature 445, 7127 doi: 10.1038/nature05525 既知の太陽系外惑星のおよそ10パーセントは、それらの親星の非常に近くを軌道運動する巨大ガス惑星である。これらの「ホットジュピター」の大気は、中心星からの莫大な量の放射によって加熱される。惑星HD 209458bの場合、このエネルギーの蓄積により上層大気は流体力学的な状態になり、中性水素ガスがかなり膨張して散逸が可能になる。HD 209458bは、親星の前面通過が発見された最初の太陽系外惑星であった。この惑星の大きさは、前面通過の観測の間に、親星円盤の全可視光の減光によって計測でき、また惑星大気の構造や組成は、惑星によって親星のスペクトルがさらに吸収された痕跡によって調べることができる。本論文では、HD 209458bの大気中に高温の水素による吸収線を発見したことを報告する。これまでにHD 209458bの下層大気といっぱいに広がった上層大気が観測されていたが、本論文では、HD 209458bの上層大気中の散逸するガスが形成される層を精査している。 Full Text PDF 目次へ戻る