Letter 進化:バイオフィルム群集における生物種間の相互作用の進化 2007年2月1日 Nature 445, 7127 doi: 10.1038/nature05514 バイオフィルムは微生物群集が空間的な構造をとったもので、その機能は微生物間の複雑にからみ合った共生関係に依存している。共存する構成種や群集の構造、機能には、群集内部での局所的な相互作用が影響していると予想されるが、このような相互作用の進化については、実験に基づいた詳しい分析はこれまでほとんどなされていない。今回我々は、2種からなる微生物群集を用いて、空間的構造をもった環境下での選択が搾取関係の進化につながることを示す。一方の種のゲノムに起こった単純な変異によって、その種はもう一方の存在に適応するようになり、特異的で緊密な連携が生じる。こうしてできた群集は、最初の群集よりも安定で生産性も高い。今回の結果から、空間構造をもった環境での進化が生物種どうしの相互作用を安定化し、共生関係を大きく変化させ、群集の機能に影響を及ぼしうることが明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る