Letter 細胞:原生代後期のリン灰岩にみられる微化石が巨大な硫黄細菌である証拠 2007年1月11日 Nature 445, 7124 doi: 10.1038/nature05457 最近、液胞をもつ硫黄酸化細菌でin situリン酸塩形成および卵割様の細胞分裂(娘細胞の体積が増えずに進む細胞分裂)が見つかった。本論文では、原生代後期のドウシャンツオ累層(Doushantuo Formation、約6億年前)出土の微化石の一部で、これまで最古の後生動物の卵および胚であると解釈されていた構造物を含むものが、液胞をもつ巨大な硫黄細菌と考えられることを示す。Thiomargarita属の硫黄細菌は、数段階にわたる3平面の卵割様分裂で生ずる対称的な細胞塊など、多くのドウシャンツオ微化石とサイズや形態が類似している。我々はまた、ドウシャンツオのリン灰岩の堆積が、現代のThiomargaritaによるリン酸塩形成地と同じく、こうした細菌によるものであり、したがって、ドウシャンツオ累層で見つかったほかの化石を保存する化石生成条件は、これによって作り出されたものだと考える。 Full Text PDF 目次へ戻る