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宇宙:球状星団内のブラックホール

Nature 445, 7124 doi: 10.1038/nature05434

球状星団では、直径わずか数十光年の領域内に数千から数百万個の古い星がつめ込まれている。そこでは星の密度が高いため、その中の星どうしが相互作用または衝突をする確率が非常に高い。したがって、ブラックホールがこれらの星団中に存在するかどうかについては、かなりの議論がされてきた。いくつかの理論的研究からは、球状星団内部の最も密度が高い領域における力学的過程によって、太陽質量のおよそ1,000倍のブラックホールが形成される可能性が示唆されている。一方、複数の数値シミュレーションが、球状星団内で形成されるブラックホールのほとんどあるいはすべてが、星の相互作用により放出されると予測している。本論文では、巨大楕円銀河NGC 4472(おとめ座銀河団内)に付随した球状星団で、降着を受けているブラックホールを示すと思われるX線が観測されたことについて報告する。この天体は、およそ4×1039 erg s-1のX線光度をもつことから、このような古い星の集団にあるブラックホール以外の天体はいかなるものも除外される。X線光度には数時間で7倍の変動がみられるので、この天体が複数の中性子星が重なったものであるという可能性も除外される。

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