Letter

宇宙:超新星の降着衝撃波における不安定性によるパルサーの自転

Nature 445, 7123 doi: 10.1038/nature05428

回転を動力源とした電波パルサーは、中心核崩壊型の超新星において 300 ms程度(一部は20 msと短い)と推測される初期回転周期をもって生まれる。従来は、この高速回転は、回転する星の中心核崩壊の間に角運動量が保存される結果であるとされてきた。このことから必然的に、パルサーの自転が元の星の回転と直接的に相関するという結論が導かれる。しかしこれまでのところ、星の理論ではパルサー自転の分布を説明できておらず、誕生時の回転はゆっくり過ぎるか速過ぎると考えられている。本論文では、中心核崩壊型超新星から生じる、降着中の始原中性子星の近くに強い回転流を生成できる、停滞した降着衝撃波のロバストな不安定性について報告する。たとえ爆球対称という初期条件で始まっても、観測結果と一致する最終的な回転周期を生成するのに十分な角運動量が、原始中性子星に蓄積される。これは、中性子星の自転が生じる新しいメカニズムを提唱するものであり、また、超新星の親星の中心核の回転周期とパルサーの自転の間に考えられているつながりを、無効にはしないまでも弱めるものである。

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