Letter

台湾チェルンプ断層掘削で明らかにされた大地震のすべり帯のエネルギー散逸

Nature 444, 7118 doi: 10.1038/nature05253

地震時の地震破壊エネルギーを決定し、断層帯の生成と発達を解明するには、地震学的および地質学的な実地観測データを組み合わせる必要がある。大地震のすべり帯の実際の厚さは、エネルギー散逸、破壊過程と地震効率を理解するために重要な地震学的パラメータであるにもかかわらず、これまで不明であった。1999年に起きたマグニチュード7.7の台湾集集地震では、地表近くで8〜10メートルの大きなすべりが引き起こされ、掘削孔で到達可能な深度で、断層すべり帯の試料を採取するたぐいまれな機会が得られた。本論文では、台湾集集地震チェルンプ断層掘削で採取された掘削コアから集集地震の主要なすべり帯を同定した。そのうえでまた、すべり帯中の断層ガウジ試料の粒径から推定された表面破壊エネルギーを、近地地震データから決定された地震学的な破壊エネルギーと直接比較した。その結果、ガウジの表面エネルギーの地震破壊への寄与は6パーセントと定量された。

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