Letter

交番磁場の短いバーストを用いた励起による磁気ボルテックスコアの反転

Nature 444, 7118 doi: 10.1038/nature05240

渦巻き状の磁化で特徴づけられるボルテックス状態は、軟磁性材料の平衡構造の1つであり、マイクロメートルサイズ以下の薄い正方形および円盤状強磁性体素子で発生する。静磁エネルギーと交換エネルギーの相互作用は、面内閉フラックスドメイン構造に有利に働く。この渦巻き状の磁化は、半径約10ナノメートル域内の渦構造の中心、すなわちボルテックスコアで面から外れた方向を向く。そのボルテックス状態は、特定の励起モード、すなわち平衡位置付近でのボルテックス構造の面内回転をもつ。回転の方向は、ボルテックスコアの分極によって決まる。今回我々は、交番磁場の小バーストを用いた励起によるボルテックスコア分極の操作制御について報告する。ボルテックス運動は、時間分解走査型透過X線顕微鏡によって画像化した。我々は、振幅約1.5 mTの正弦波励起場の短いバーストを加えることによって、ボルテックス構造の回転方向を反転できることを示す。この反転は、面外コア分極の切り替えをはっきりと示している。観側された切り替え機構は、マイクロマグネティック理論の枠内で理解できるもので、基本的な磁化ダイナミクスとそのデータ記憶への応用の可能性に関する知見が得られる。

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