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宇宙:最近のガス放出に由来する月の活動

Nature 444, 7116 doi: 10.1038/nature05303

月からもち帰った物質の標本から、広範囲の月の火山活動がおよそ32億年前に終わったことが明らかになった。クレーターの統計データと侵食モデルは、粘度の低い玄武岩流の最後の大噴火が10億年前以降まで続いたことを示すが、現在月は、弱い潮汐作用により引き起こされる月震と若い断層系以外には、内部過程による影響は受けていないと考えられている。したがって、過去数十億年にわたって月の地形を変化させてきたのは、衝突クレーターのみだと広く考えられている。本論文で我々は、イーナ(Ina)構造体における月の表土の一部が、最近除去されたことを報告する。起伏の保存状態、重なり合った小さなクレーターの数、さらに表土の「新鮮さ」(スペクトルの成熟度)は共に、この構造内の地形が1,000万年ほどの若い年齢であるに違いなく、おそらく現在もまだ形成途中であることを示す。我々は、これらの地形が月の内部の深いところからの、最近起こった散発的な脱ガスに起因すると考えている。そのような脱ガスは、おそらく過去の月探査で発見された放射性ガスの原因である。地球からの観測を含む将来の観測で、ガスの組成が明らかになる可能性があり、過去40〜45億年にわたる非常に深いところに蓄積した揮発物質の重要な手がかりが得られるかもしれない。

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