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進化:発生中の皮質で発現するあるRNA遺伝子はヒトで急速に進化した

Nature 443, 7108 doi: 10.1038/nature05113

ヒト特異的な脳の特徴の出現に関与する発生学的および進化的な機構は、ほとんど明らかになっていない。しかし近年、我々ヒトのゲノムをヒトに最も近いチンパンジーのゲノムと比較できるようになり、ヒトの脳の進化における遺伝的な変化と表現型の変化を結びつける新しい方法が得られた。我々は、ヒトゲノムで相当な加速進化を示す領域のランクづけを考案した。そして本論文で、これらの「ヒトの加速進化領域」で最もめざましい加速進化を示すHAR1領域は新規RNA遺伝子(HAR1F)の一部にあたり、この新規遺伝子が、皮質ニューロンの指定と移動に重要な妊娠7〜19週の期間に、発生中のヒト新皮質のカハール・レチウスニューロンで特異的に発現することを報告する。HAR1Fはリーリン(reelin)と共発現している。リーリンは、カハール・レチウスニューロンで産生され、ヒト皮質の6層構造の指定に極めて重要である。HAR1やヒトのほかの加速進化領域は、ヒトに独自の生物学的特性をもたらすものの候補となる。

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