Review Article 気候:太陽光度の変動と地球の気候への影響 2006年9月14日 Nature 443, 7108 doi: 10.1038/nature05072 太陽の全エネルギー放射(光度)の変動は、太陽面上の暗い領域(黒点)と明るい領域の構造が、11年の黒点周期の間に変化することによって引き起こされる。1978年以降に宇宙探査機によって観測された変動は非常に小さく、過去30年間にわたって加速した地球温暖化にかなりの影響を与えてきたとは考えられない。この総説では、エネルギー放射のこのような小さな変動を詳細に解析することによって太陽光度の変化の解明が大きく進み、それによって得られた新しい知見によると、太陽放射の増大が17世紀以来の地球温暖化に大きな影響を及ぼしてきた可能性は小さいと考えられることを示す。太陽の紫外線放射と磁気プラズマ放射の変化に起因する、別の気候強制力が原因となっている可能性も否定できない。しかし、その場合に示唆される機構は複雑すぎて、現段階では意味のある評価はできない。 Full Text PDF 目次へ戻る