Letter 細胞:eisosomeはエンドサイトーシスの起こる固定的部位の目印となる 2006年2月23日 Nature 439, 7079 doi: 10.1038/nature04472 あらゆる真核細胞で、エンドサイトーシスは細胞膜成分のリサイクル、シグナル伝達を行う細胞表面受容体の発現調節、栄養素の取り込みなどを行っている。タンパク質や脂質などといった積み荷の取り込みを行う経路はいくつかあり、そうした経路ではそれぞれ必要な分子が異なるが、必要分子が重複することもしばしばある。エンドサイトーシスを起こすために、エフェクターは一時的に細胞膜の下側に集合し、膜の変形、積み荷の選択、小胞の取り込みの作業を行い、その後離散する。細胞膜の特定の位置でエンドサイトーシスが始まる仕組みは、まだ解明されていない。エンドサイトーシスが起こる部位は、タンパク質および(または)脂質の確率論的な集合によってランダムに形成されるのかもしれない。あるいは特定の部位で始まる可能性もある。本論文では、酵母Saccharomyces cerevisiaeの細胞膜にあってエンドサイトーシス部位の目印となる、固定された大型のタンパク質集合体について報告する。ギリシア語で中へ、あるいは入口を意味する「eis」と、物体を意味する「soma」からeisosomeと名づけられたこの構造体は、主として2種類の細胞質タンパク質Pil1、Lsp1で構成されている。細胞膜タンパク質Sur7は、eisosomeに局在する。この構造体はタンパク質や脂質のエンドサイトーシスが起こる部位と同じ場所にあり、その構成成分は遺伝学的にみて、既知のエンドサイトーシスエフェクターと相互作用する。Pil1がなくなるとeisosomeの残りの成分が密集して、エンドサイトーシスはこの密集部分で起こるようになり、エンドサイトーシスのエフェクタータンパク質もこの密集部分へと集合する。 Full Text PDF 目次へ戻る