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物理:94Agの2陽子放出崩壊に見られる陽子-陽子相関

Nature 439, 7074 doi: 10.1038/nature04453

天然に存在する原子核の安定性と自発的な崩壊は、ベクレルによる1896年の自然放射能の発見以来、詳しく研究されてきた。1960年に、奇数または偶数の原子番号Zを持つ陽子過剰核は、それぞれ1陽子または2陽子を放出して崩壊すると予測された。1陽子放出崩壊は、1982年に初めて実験的に観測された。最近になって、45Feと54Znの崩壊の性質を実験的に調べることにより、2 陽子放出崩壊も検出されている。今回我々は、1陽子放出崩壊を起こすことが知られている銀の最も軽い同位体 94Agの高スピン長寿命状態の放射崩壊に見られる陽子-陽子相関について報告する。これらの相関から、この長寿命状態は2陽子の同時放出によっても崩壊すると推測され、94Agは1陽子放出崩壊だけでなく2陽子放出崩壊も起こすことが初めてわかった核ということになる。2陽子放出崩壊の挙動や予想外に大きいその確率は、母核が極めて大きく変形して葉巻型になり、この「葉巻」の一端または両端から陽子が放出されやすくなっているためであると考えられる。

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