Article 植物:RNA結合タンパク質FCAはアブシジン酸受容体である 2006年1月19日 Nature 439, 7074 doi: 10.1038/nature04373 植物ホルモンであるアブシジン酸(ABA)は、植物のさまざまな生理過程を調節しているが、その働きの分子機構は十分解明されていない。ABAシグナル伝達の下流成分の中には遺伝学的研究で解明されたものもあるが、ABAの受容体は突き止められていなかった。ABAに反応を示すいくつかの遺伝子が、RNA結合タンパク質またはRNAプロセシングにかかわるタンパク質をコードすることが指摘されているが、ABAと結合するものは見つかっていない。本論文では、開花に関与するRNA結合タンパク質FCAがABAとの相互作用に高い親和性を示し、この相互作用は立体特異的で、受容体の反応速度論的性質に従うことを示す。FCAとABAとの相互作用は、自律性の花成経路の下流で起こる反応に分子レベルで変化をもたらし、その結果植物の開花への移行能力に影響する。また、ABAの結合がmRNA前駆体のFCAによるプロセシングを直接制御していることも明らかになった。今回の結果は、FCAがABA受容体であって、RNA代謝および開花時期制御に関与していることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る