Letter 細胞:ヒトのタンパク質間相互作用ネットワークのプロテオーム規模の地図に向けて 2005年10月20日 Nature 437, 7062 doi: 10.1038/nature04209 タンパク質間相互作用の体系的地図作り、すなわち「インタラクトーム」・マッピングはまずモデル生物で始められ、限られた生物学的過程から始まって、プロテオーム規模へと拡張されている。まだ完全なものとはほど遠いが、このような地図からは既知の生物学的性質に関係するインタラクトームネットワーク全体の形態や動的な特性が明らかになっており、ヒトのインタラクトーム地図ができれば、発生や病気の機構について、システムレベルでの考察が得られるだろう。今回我々は、ヒトのタンパク質間の二成分相互作用についてプロテオーム規模の初めての地図を作成したので報告する。高精度ハイスループット酵母ツーハイブリッド法を用いて、Gatewayクローニングで現在得られている約8,100のオープン・リーディング・フレームの産物について2個の間での相互作用を調べ、約2,800の相互作用を検出した。CCSB-HI1と名付けたこのデータセットについて、これとは独立に行われたco-affinity purification assayによって確認したところ検証率は約78%で、他の生物学的特性と明らかな相関関係が見られた。このCCBS-HI1データによって、このテスト空間でのこれまでわかっていた二成分相互作用が約70%増えることになり、病気に関連のある100種類以上のタンパク質対する300以上の新規な相互作用が明らかになった。今回の研究は、ヒトの体系的、包括的インタラクトーム研究に向けた重要な一歩といえる。 Full Text PDF 目次へ戻る