Letter 生化学:B-DNAとZ-DNAの接合部の結晶構造から明らかになった2個の塩基の突き出し 2005年10月20日 Nature 437, 7062 doi: 10.1038/nature04088 左巻きのZ-DNA は高エネルギー形の二重らせんで、転写またはヌクレオソームのほどけによって生じる負の超らせんによって安定化されている。転写開始部位の近くの領域には、Z-DNAを形成しやすい配列モチーフがしばしば含まれており、プロモーター領域近傍でのZ-DNA形成は転写を促す。Z-DNAは特異的なタンパク質の結合によっても安定化され、低ナノモルの結合定数をもつタンパク質がいくつか同定されている。Z-DNAは動的な状態で生じるもので、生理過程の結果として形成され、その後緩和して右巻きのB-DNAになる。DNAの一部分がZ-DNA に変化するごとに、2個のB-Z接合部ができる。接合部については長らく研究されてきたが、その構造は知られていなかった。今回我々は、X線結晶構造学的手法により2.6Åの分解能で明らかにしたB-Z接合部の構造について報告する。15塩基対のDNA断片の一端をZ-DNA 結合タンパク質によってZ形のコンホメーションで安定化させ、もう一端はB-DNAのままにした。B-DNA部分とZ-DNA部分の間でも塩基は連続して積み重なっているが、つなぎ目にある1塩基対では積み重なりが壊れ、塩基が両側に突き出していることがわかった。突き出した塩基はDNA修飾部位らしい。 Full Text PDF 目次へ戻る