Letter 化学:鉄のみをもつヒドロゲナーゼのH-クラスター骨格の合成 2005年2月10日 Nature 433, 7026 doi: 10.1038/nature03298 ヒドロゲナーゼの金属−硫黄活性中心は、水素の高速放出または吸収を触媒する。ヒドロゲナーゼの反応機構に関する研究、合成集合体およびin silicoモデルによって、これらの活性中心の構造と機能を理解すれば、水素を生成または吸収する新材料の設計を進める上で役に立つだろう。今回我々は、鉄のみをもつヒドロゲナーゼの活性中心の鉄−硫黄骨格(H-クラスター)集合体について報告し、これがプロトン生成の電極触媒として機能することを示す。鉄2個のサブサイトを{4Fe4S}クラスターに結合させることにより、小分子の触媒作用にかかわる金属硫黄クラスター核の合成を初めて達成した。自然の生体系の理解が進んだことに加え、活性をもつ自立型のH-クラスター類似体が利用できるようになったことで、例えば可逆型水素燃料電池への応用など有用な電極触媒材料の開発が可能となるだろう。(現在この種の応用には白金がよく使われるが、高価で使い道が限られており、長期的には持続可能性がない。) Full Text PDF 目次へ戻る