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細胞:BRCA2の相同体Brh2はdsDNA-ssDNA接合部でのRAD51フィラメント形成の核となる

Nature 433, 7026 doi: 10.1038/nature03234

癌抑制因子BRCA2は、DNAの二本鎖切断(DSB)を相同的組換えによって誤りなく修正するのに不可欠である。この修復を行うのがRAD51で、切断されたDSBの3'側の突出した一本鎖DNA(ssDNA)と核タンパク質フィラメントをつくり、供与側となる相同的な配列を探し、この供与DNAとの鎖の交換を触媒する。3,418アミノ酸からなるBRCA2には、RAD51に結合する約30アミノ酸のBRC反復配列が8個と、ssDNAに結合する約700アミノ酸のDBDドメインが1個含まれる。単離したBRCとDBDドメインは、組換えに対してそれぞれ阻害と促進という相反する作用をもつため、BRCA2が組換えに果たす役割は明らかにされていない。今回我々は、完全長BRCA2相同体(Brh2)が、Rad51 に対して化学量論的に低い濃度において、Rad51を介した組換えを促進することを明らかにした。Brh2はRad51をDNAへと誘導し、フィラメントの核形成を起こりやすくする。すると遊離Rad51の集団によってフィラメントが伸長する。Brh2は選択的に二本鎖DNA(dsDNA)とssDNAの接合部に作用し、切断されたDSBの3'突出部の極性に対する厳密な特異性を示す。これらの結果によって、Rad51を介したDSB修復に果たすBRCA2の役割が明確になり、BRCA2のかかわる癌でこの修復機能が失われる理由が説明できる。

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