Letter 宇宙:オーロラにおける高出力電波による可視光領域の人工的発光 2005年2月3日 Nature 433, 7025 doi: 10.1038/nature03243 電離層のプラズマと相互作用する高出力電波による空中の人工光の発生は、超高層大気の電波探査が始まって間もない頃から考えられており、夜間の地域的な道路照明から大気の測定にいたるまでの応用が提案されてきた。弱い発光は、そのような電離層の「加熱」実験において数十年間にわたって実現されており、それらの発光は、実験室での再現が難しい条件下で十分に理解されていないプラズマ中の波動−粒子相互作用における、電子加速、発熱およびその他の影響についての重要な指標として役立っている。しかし、これまで発生した極度に低い強度では、検出のために高感度な実験機器が必要であり、基礎研究以上の応用は困難であった。本論文では、電波で誘起された発光が、裸眼で視認できるほど明るく、さらには静穏な中緯度領域の電離層ではなく、自然界の脈動オーロラ中で生成されたという観測結果を報告する。このことは、電離層の加熱技術の視覚的応用への道を開き、あるいは自然界のオーロラと磁気圏の力学を探査する手段となる可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る