Letter 生理:共生菌類・細菌の植物根への受入れに不可欠な色素体タンパク質 2005年2月3日 Nature 433, 7025 doi: 10.1038/nature03237 大半の高等植物の根は、リン酸塩の吸収を助けるアーバスキュラー菌根を、古くから真菌との共生により形成してきた。これに対して、進化的にはより若いシステムである細菌との窒素固定のための根粒共生を行えるのは4つの近縁植物目だけである。細菌・菌類と植物との共生の成立には、両過程に共通した一連の成分を含むシグナル伝達系により根の細胞の発生方向の転換が必要である。今回我々は、ミヤコグサ(Lotus japonicus)から、微生物の植物細胞への受入れに不可欠な相同性の高い2つの遺伝子CASTORとPOLLUXを単離した。これらはいずれも、共生刺激に対する植物の最初期応答の1つとして知られる細胞内カルシウムスパイキングの上流で機能している。意外にもこの双子のタンパク質はいずれも根の細胞の色素体に局在していたが、これは古い起源を持った細胞内共生体としても知られる色素体が、より最近の進化で獲得された細胞内共生の制御に、これまで知られていなかった役割を担っていることを示すものである。 Full Text PDF 目次へ戻る