Letter 地球:以前に蓄積されたマグマ性ガスにより溶岩噴泉が駆動される分光学的証拠 2005年1月27日 Nature 433, 7024 doi: 10.1038/nature03246 溶岩噴泉は低粘性マグマの噴火の際に時おり起きる壮大で連続的なガスの噴出であり、溶岩の断片を数百メートルの高さまで飛ばす。これが、急速に上昇する泡を含んだ溶融物の発泡性の破裂によって発生するのか、あるいは深部に蓄積した発泡体層が独立して上昇することによって発生するのかは議論の的になってきた。野外での測定結果では、これまでこれら2つのモデルをはっきりと区別することができなかった。溶岩噴泉の起源に対して解決の鍵となる知見は、噴泉を駆動するガス相の化学的組成の測定から得られる可能性がある。この組成は、マグマの脱ガスが噴火の前かあるいは噴火に伴って起きるかにより著しく異なるはずである。本論文では、シチリア島のエトナ火山で大規模な(250〜600 mの高さの)溶岩噴泉の際に、フーリエ変換赤外分光計により測定したマグマ性ガスの分析について報告する。溶岩からの放射の吸収スペクトルから決められた火山性ガス種の存在量は、噴泉中のガスがエトナ山の他の放出物よりも高いCO2/SおよびS/Cl比を持つことを示しているが、このような値はエトナ山の玄武岩から噴火と同時に脱ガスしたのでは得られない。この組成は、それまでに噴火クレーターの下の深さ約1.5 kmに蓄積されたガスの泡の層が急激に開放されることで生じたことを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る