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遺伝:APOBEC3Gシチジンデアミナーゼは内在性レトロウイルスのレトロトランスポジションを阻害する

Nature 433, 7024 doi: 10.1038/nature03238

内在性レトロウイルスは、マウスやヒトのゲノムの10%近くを占める多コピーのレトロエレメントである。これらのレトロエレメントは何百万年も昔にヒトゲノムに入り、ゲノム進化の原動力となってきた。内在性レトロウイルスは宿主にとって有害である可能性もあり、癌や自己免疫疾患に関連するとされてきた。ほとんどのレトロエレメントは、不活性化変異の蓄積によって複製能力を失っているが、マウスのIAP(intracisternal A-particle)配列やMusD配列の一部など、転位能力を残しているものもいくつかある。これらのエレメントは逆転写酵素活性をコードしており、レトロトランスポジション、すなわちRNA中間体を介した細胞内コピー&ペースト機構によって移動する。宿主は、これらのエレメントの発現を抑制する機構(主として共抑制や遺伝子のメチル化による)を発達させてきた。本論文では、これとはまた別のレベルのAPOBEC3Gが介在する抗ウイルス制御機構を報告する。APOBEC3Gはシチジンデアミナーゼファミリーに属し、これまでにHIVの複製を阻害することが示されている。このAPOBEC3Gが、IAPおよびMusDエレメントのレトロトランスポジションを強く阻害し、これらの配列のDNAコピーにG→A変異を高い頻度で誘発することがわかった。APOBEC3Gは、ウイルス由来の遺伝物質を編集することによって働く、内在性および外来ウイルスに対する古くから受け継がれてきた細胞の広範な防御機構である。

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