Article 生化学:小胞体トランスロコンによる膜貫通ヘリックスの認識 2005年1月27日 Nature 433, 7024 doi: 10.1038/nature03216 膜タンパク質が標的膜へと挿入されるのは、複雑な移動装置の働きがあるからである。膜貫通ヘリックスに非極性残基が多数含まれることが膜への挿入を決める主な判断基準であることは以前から知られていたが、膜貫通ヘリックスの信号となる特異的な配列はこれまで同定されていない。配列をさまざまに設定した多数のポリペプチド断片を用いて、小胞体のトランスロコンSec61に認識されるかを調べ、「生物学的」疎水性の尺度など、この配列信号の基本的特徴を決定した。膜への挿入を決める重大な要因は、膜貫通領域中の極性残基の位置であることがわかり、アミノ酸配列から膜貫通ヘリックスを予測するという問題に新たな要素が加わった。今回の結果によって、トランスロコンが介在する膜への挿入に、タンパク質と脂質の直接的な相互作用が不可欠なことが示された。 Full Text PDF 目次へ戻る