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生態:顕生代生物礁における生態系の安定性と生物多様性との長期的な関係

Nature 433, 7024 doi: 10.1038/nature03152

小規模な空間スケールや数週間から数十年の時間間隔では、生物多様性が大きいと生態系の安定性を増大させることが明らかになっている。しかし、この多様性−安定の関係性が地域スケールもしくはもっと長期の時間スケールにも拡大して当てはまるかどうかはまだ確定していない。より大きいスケールで実験的に確認しない限り、生物多様性−安定の関係性が生態研究と長期的保全戦略の両方にどんな意味をもつかを容易に解明することはできない。今回私は、生物起源の礁で、100万年単位の時間スケールで生態系の安定性が生物分類群の多様性と関連していることを示す。ある特定の時間区分における礁の多様性の平均値が高いほど、それに続く時間区分での骨格の密度や礁構築の形式、生物礁の型の変化は小さくなる。この関係性は広範な撹乱状況や礁の型に対して適用できるので、種の豊富さそのものが生態系の安定性を促進させるとする説がこれらの結果から裏づけられる。礁による炭酸塩生成は、礁の多様性と時間差もなく密接に相関しているものの、こうした長い時間スケールにわたり礁の多様性によって安定化はされない。このことは、自然生態系では生態系の安定性と生産力が連動していない可能性があることを示唆している。

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