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疫学:全米における宿主免疫と梅毒の同期性流行

Nature 433, 7024 doi: 10.1038/nature03072

個体群生態学の大きな問題は、個体数変化を押し進める際に働く密度依存性の「内因」的な生物学的因子と「外因」である環境因子の対比的な役割である。この問題は感染症疫学においても重要であり、この分野では行動や環境の変化に起因する疾患発症率の変化を、寄生生物個体群の非線形的な動態と区別しなければならない。米国での過去50年間における第一期梅毒と第二期梅毒感染の蔓延の繰り返しはこれまで、社会や行動の変化に起因するとされていた。本論文では、この蔓延が発症率の自発的な内因的振動を示すという希有な例であり、振動の周期は防御免疫がある程度成立する梅毒感染の自然動態から予想される8〜11年であることを報告する。この結論は、防御免疫応答の成立しない淋疾の場合に振動が見られないことからも裏付けられる。また、多数の都市にわたって梅毒発症率の振動の同期性が時間とともに高まっていることも報告する。これは、米国内における性行動ネットワークが次第に強固なものになりつつあることを示す経験的証拠となる。

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