Article 生化学:受容体と複合体を形成している濾胞刺激ホルモンの構造 2005年1月20日 Nature 433, 7023 doi: 10.1038/nature03206 濾胞刺激ホルモン(FSH)は哺乳類の生殖において中心的役割を果たす。このホルモンはターゲット細胞の表面にあるGタンパク質共役型受容体を介して精巣および卵巣の機能を刺激する。我々は本論文で、受容体の細胞外ホルモン結合ドメイン(FSHRHB)と結合し、部分的に脱グリコシル化された複合体を形成しているヒトFSHの構造を分解能2.9Åで示す。 ホルモンは握手するような形で、長く伸びてカーブした受容体に結合している。この複合体の内部に埋もれた相互作用面は広く(2,600Å2)、かつ電荷密度が高い。我々の解析から、すべての糖タンパク質ホルモンは受容体にこのような様式で結合すること、そして結合特異性は共通のα-サブユニット及びホルモン特異的β-サブユニットの両方を含む主要相互作用部位によって仲介されることが示唆される。結合すると、FSHは協奏的コンホメーション変化を起こし、ループが突出して受容体を活性化させる。FSH-FSHRHB複合体は結晶中および高濃度の溶液中では二量体を形成する。このような二量体は膜を通過するシグナル伝達に関与するのかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る