Article 宇宙:高解像度ステレオカメラによって明らかにされた火星における最近の間欠的な火山および氷河の活動 2004年12月23日 Nature 432, 7020 doi: 10.1038/nature03231 欧州宇宙機関のマーズ・エクスプレス計画での高解像度ステレオカメラ観測は、カラーで3次元的に1画素あたり10〜20メートルの解像度で広範囲をカバーし、火山および氷河の構造の年代層序関係に関するこれまでになく詳細な研究を可能にしただけでなく、火星の地質学的進化に対する知見も与えてくれる。本論文では、火星における5つの主要な火山のカルデラが、火星の歴史のうち最近の20パーセントの期間、活動と表面の改変を繰り返してきたことを示す。この期間は、200万年という若い活動段階を含んでおり、このことは、これらの火山が現在も活動している可能性を示唆する。オリンポス山の急斜面の麓に見られる氷河堆積物は、つい400万年ほど前に繰り返された活動段階の証拠を示している。高度7,000メートル以上でのオリンポス山の構成物における雪と氷の堆積物が、この高度での氷河の活動期間の原因となったという、形態学的な証拠が発見された。現在でも、塵の断熱層によって保護された水氷が、オリンポス山の高所に存在する可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る