Letter 細胞:酵母リボソームタンパク質遺伝子の重要なアクチベーターIfh1の動員は増殖に制御される 2004年12月23日 Nature 432, 7020 doi: 10.1038/nature03200 生物でのリボソーム形成の調節は細胞成長制御の中心となる。急速度で成長中の酵母細胞では、RNAポリメラーゼIIによる転写開始反応全体の約半分がリボソームタンパク質(RP)遺伝子にかかわるものである。しかし、これらの遺伝子は、さまざまな環境的なストレス状態、あるいは醗酵から呼吸への移行などに応じて、著しくかつ協調的に発現が低下する。進化的に保存された複数のシグナル伝達経路(TOR、RAS/プロテインキナーゼAとプロテインキナーゼC)がRP遺伝子の転写に影響を与えるが、これらの遺伝子の転写開始がどのように制御されているかほとんどわかっていない。最近、Rap1やFhl1が多くのRP遺伝子の上流に結合することが明らかになった。本論文では、Saccharomyces cerevisiaeでは、至適成長条件下で必須タンパク質Ifh1がRP遺伝子プロモーターの多くに結合し活性化することを示す。Ifh1はFhl1のフォークヘッド関連ドメインを介してRP遺伝子のプロモーターに動員される。Ifh1の結合は、TORによる阻害または栄養欠乏によってRP遺伝子の発現が抑制されると減少し、飢餓状態の解消あるいはIFH1発現の調節的誘導により回復する。これらの結果は、RP遺伝子の発現調節にIfh1とFhl1が中心的役割を果たすことを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る