Article 細胞:細胞周期進行に必要なプロテインキナーゼの網羅的検索 2004年12月23日 Nature 432, 7020 doi: 10.1038/nature03160 タンパク質リン酸化のサイクルは真核細胞の分裂周期進行の制御において必須である。我々は、RNA干渉による遺伝子サイレンシングを用いて細胞周期機能にかかわるショウジョウバエDrosophilaプロテインキナーゼの網羅的解析(kinome)を行った。その結果、228種類のプロテインキナーゼのうち80種類で、下方制御による細胞周期の異常が認められた。この中には分裂周期を制御する既知のキナーゼの大半が含まれていた。細胞周期機能にかかわる新規のキナーゼも発見された。このうちの幾つかは、微小管、アクチン、またはそれらに関連したタンパク質をリン酸化する既知のキナーゼタンパク質のファミリーであった。さらに、幾つかのシグナル伝達キナーゼの枯渇が特異的な有糸分裂異常を引き起こしたことから、研究の進んでいる酵素にも新規の役割のあることが示唆された。このような解析は、細胞生理・細胞の大きさ・細胞ストレス・シグナル伝達過程を監視するシステムと基本的な細胞周期制御装置との連携を明らかにするものである。 Full Text PDF 目次へ戻る