Letter

考古:ペルーのNorte Chico地区にある古期後期の居住跡の年代測定

Nature 432, 7020 doi: 10.1038/nature03146

ペルーのリマ北方の海岸域にあるNorte Chico地区は4つの隣接する河谷(Huaura、Supe、Pativilca、Fortaleza)からなり、考古学者たちには40年以上も前からここに古代遺跡とみられるものがいくつかあると知られていた。我々は、この地区の初期の年代学を明らかにするため2002〜2003年に野外調査を実施し、Fortaleza河谷およびPativilca河谷にある遺跡の居住年代を決定した。本論文では、20を超える大規模な古代遺跡のうち13を選んで採取した試料から新たに得た95件の放射性炭素測定年代を報告する。これらの遺跡に共通の特徴として、大がかりな記念建造物や広範な居住用建造物が見られるが、土器は見つからない。新しく得られた95件の測定年代から、暦年代に換算して3,000〜1,800 BCの古期後期にこの地区に大きな文化的複合社会が誕生し発達したことが実証される。この結果は、南米の文明の黎明期に農業経済と漁業経済がそれぞれ果たした役割を幅広く理解する助けとなる。

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