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進化:質の高い雄コオロギは性的誇示に過大に投資をするが早死にする

Nature 432, 7020 doi: 10.1038/nature03084

極端に派手な性的誇示のコストを負うことができるのは質の高い雄のみである。その結果、こうした雄は雌を引きつける力に勝っているだけでなく、平均より長生きすることも多い。しかし、最近の説によれば、状況によって質の高い雄は性的誇示に過大な投資をしてしまい、そのせいで質の低い雄よりも早死にするはずだと予測されている。我々は、エンマコオロギ属のTeleogryllus commodusの表現型の質を、食餌のタンパク質含有量を変えることで操作した。そうしたところ、高タンパク食で飼育した若虫と雌の成虫は、低タンパク食で育てた若虫と雌に比べてそれぞれ長生きした。それに対して高タンパク食で育てた雄の成虫は、成虫になりたての頃に、より多くのエネルギーを鳴くことに投資してしまい、低タンパク食の雄よりも早死にしてしまった。今回得られた知見により、寿命と性的誇示との相関性は流動的(すなわち正になったり負になったりする)であって資源の入手可能性などの局所的条件によって左右される可能性がある、とする理論的推測が裏づけられる。さらに今回の知見は、性選択研究で適応度の代理指標として寿命を使うことに対する警告となり、性的魅力と加齢の関係についての今後の研究課題を示唆するものだ。

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