Letter

環境:太平洋の島々におけるヨーロッパ人到来以前の森林減少の環境予測変数

Nature 431, 7007 doi: 10.1038/nature02801

太平洋の島々のうちイースター島やマンガレバ島など一部の島の住民社会は、大規模な森林減少を引き起こしてはからずも自らの衰亡を招いてしまった。その他の島々の住民社会では森林被度が保持されて生き残った。これらの運命を左右した違いをどう説明づけられるだろうか。その答えには、住民の文化的な反応の違いも、環境の感受性の違いも含まれるのは間違いないが、ではどの環境要因が森林減少へと向かわせ、どの要因が在来高木種を人間に有用な導入高木種へと置き換える方向に進ませたのか、どうやって突き止められるだろうか。今回我々は、西はヤップ島から東はイースター島まで、北はハワイ諸島から南はニュージーランドまで、太平洋の69の島々の81カ所について、ヨーロッパ人が訪れた当時の状況と9つの環境変数を符号化した。そしてこれにより、森林減少また(あるい)は置換植林が、島の降雨量、標高、面積、火山降灰量、アジア起源の塵輸送量、マカテア地形(隆起サンゴ礁)に伴って統計的に減少することと、緯度、島の年齢、隔離度に伴って増大することを見出した。つまり森林減少の比較解析は従来よりも詳しい解釈を施すのに役立つ。これらの結果は、世界の他の場所で起こった同様の森林減少に関連した社会の衰亡(たとえば肥沃な三日月地帯やマヤ文明、アナサジ文化)や森林被度が保持され、住民社会が衰亡に至らなかった場合(日本やニューギニア高地)にも関連があるのかもしれない。

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