Letter

神経:ヒト後部頭頂皮質における視覚短期記憶の容量限界

Nature 428, 6984 doi: 10.1038/nature02466

どの瞬間にも、私たちの視覚系は豊かで詳細な視覚世界の知覚を与えてくれている。しかし、この視覚世界の脳内での明確な表現は非常に乏しく、光景中のごく一部分しか心にとどめておくことができない。この心的表現は視覚短期記憶(VSTM)に蓄えられる。VSTMは広い対象範囲の知覚、認知の機能を実現するのに不可欠であり、脳各部位の広い回路網によって支えられているのだが、その保持容量はきわめて限られている。今回我々は、機能的磁気共鳴映像法を利用して、この容量限界が回路中のひとつの節目部位の神経活動に反映されることを示す。つまり後頭頂皮質の活動は、VSTMに保存される光景情報の制限量と密に相関している。これらの結果は、後頭頂皮質が視覚世界の心的表現の乏しさを決める鍵となる神経部位であることを示唆する。

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