Letter 進化:雌の好みに変化によって雄のディスプレーが複雑になった 2004年4月15日 Nature 428, 6984 doi: 10.1038/nature02419 雄の性的ディスプレーの複雑さは広く認識されているが、雌の交配相手選びの多様性にはあまり関心がもたれていない。多くの種の雄では性的ディスプレーが複数のディスプレー形質からなり、雌はこれら各種の形質を使って交配相手を選ぶと考えられている。複数ディスプレー形質の進化モデルでは、これらの形質は、交配相手の選択過程の各段階によって違う種類の情報を雌に伝えたり、あるいは交配相手の評価をより正確にするための多重シグナルとして機能したりすることが示唆されている。我々は、雄の特定のディスプレー形質に対する雌の好みに変化があっても、雄の複雑なディスプレーが生じるのではないかと考える。雌の好みの変動が生じる原因については、これまでほとんど注目されておらず、雄の複雑なディスプレーを形づくるうえで雌の好みの変動が果たす役割はわかっていない。今回我々は、アオアズマヤドリ(Ptilonorhynchus violaceus)では雌の交配相手選択は複数の段階からなり、一連の段階中で雄が示す異なるディスプレー形質のうち雌が活用する形質が年齢によって異なることを示す。雄の多面的ディスプレーが広く見られることを説明するには、年齢と選択段階に特異的な雌の好みという観点が役立つかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る