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認知:反復プライミングの際の皮質活動の低下は速い反応学習によって起こりうる

Nature 428, 6980 doi: 10.1038/nature02400

ある対象を最近見たことがあると、その後の同定と分類が速くなる。普通に見られるこの種の学習を反復プライミングといい、先行経験についての明白な記憶がなくても起こる。機能的脳画像法で見ると、この場合の対象分類の向上には、前頭前野、紡錘状回および他の皮質領域での「神経プライミング」(神経活動の低下)が伴っている。この観察結果から示唆されるのは、ある事項が皮質に表現されることで「同調」が起こり、それによって無関係な情報を符号化しているニューロンの活動が対象の観測が繰り返されるごとに低下し、当該対象に関する知識が次に引き出されやすくなるのではないかということだろう。今回我々が示すのは、それに代わる仮説を支持する、皮質活動が低下したのは、被験者が前回の反応をすばやく学習したためであるという実験結果である。ある対象分類(たとえば「靴箱より大きい」)を先行経験したあと、手がかりを逆転させると(「靴箱より小さい」)応答は極めて遅くなり、紡錘状回での神経プライミングも完全に消失した。これは、先行対象についての皮質事項表現がもはや利用できず、新規対象並みになっていることを示唆している。それに対して、前頭前野の活動は、行動でみたプライミングに追随し、そこから手がかり逆転によって対象分類が遅れる度合を予測できた。これは、行動の実施を調節する際の前頭前野の役割の大きさを示すものである。

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