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生態:熱帯林食物網の見かけの競争を実験的に示す証拠

Nature 428, 6980 doi: 10.1038/nature02394

熱帯林の草食性昆虫は、現存する生物のなかで最も多様な群集を構成している。このため、これらの群集の構造化の程度やどんな過程で構造化されるかを解明することは困難だった。資源をめぐる種間競争は実際に起こっているが、競争していると思われる昆虫どうしの大部分が互いに異なる宿主植物を摂食するため、現在のその重要性は限られたものとなっている。種が相互作用を起こしうるもう1つの道は、共通の天敵を介するもので、この過程は見かけの競争とよばれる。見かけの競争については、理論面での議論が盛んに行われているにもかかわらず、実際に野外環境で明らかにされた例はほとんどなく、熱帯のきわめて多様な生物群集に至っては皆無である。今回我々は、ある熱帯林の潜葉性昆虫(幼虫期に葉肉を食べる)の群集から草食性の2種を実験的に取り除いた。この取り除いた2種と天敵を共有する他の昆虫は、対照調査した場所と比較して処置した場所で寄生が少なくなり、個体群密度が高くなるものと予想された。そして、どちらの場合(潜葉性の双翅目1種か鞘翅目1種かを除去)も寄生が有意に少なくなり、一方の(双翅目を除去した)場合では、この操作後1年の数度が有意に高くなることを見出した。今回得られた結果は、見かけの競争が熱帯昆虫群集の構造化に重要なものである可能性を示唆している。

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