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気候:エルニーニョ/南方振動の数千年スケールおよび地球軌道要素に関わる時間スケールでの変動と最終氷期における高緯度域の気候

Nature 428, 6980 doi: 10.1038/nature02386

エルニーニョ/南方振動(ENSO)現象は、最終氷期―間氷期サイクルを通して起こっていたと考えられている。ENSOの変動は、当時の北大西洋の気候における数千年スケールの振動と相関していると考えられてきたが、このことについての諸仮説は、ENSOの高温期であるエルニーニョ現象の頻度が増加したことが、北大西洋の高温期と低温期のどちらと相関していたかについて、一致しない。この論文では、泥炭の腐蝕度とスゲ属/イネ科植物の比に基づいた、オーストラリア・クイーンズランド州北部の過去45,000年にわたる表面湿度の解像度の高い記録を示す。数千年スケールの乾燥期が見出されたが、それはエルニーニョ現象の頻度の高い時期を示している(オーストラリアの北東部では、エルニーニョの年には夏の降水量が減少する)。北大西洋と今回の調査域の間で大気に直接の関係があるとはいえないが、これらの乾燥期は、北大西洋の気候の記録における数千年スケールの高温現象であるダンスガード・オシュガー現象と相関していた。さらに歳差運動の半分の時間スケールの気候周期(約11,900年)が見出された。オーストラリア北東部の降水量を決める数千年スケールおよび地球軌道要素に関わる時間スケールの熱帯太平洋における気候変動は、大気と海洋の遠隔相関を通じて北大西洋の気候にも影響を及ぼしていたと考えられる。

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