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農業:トリアジン系除草剤の使用禁止によってGMHTトウモロコシ栽培の相対的な利点は減少するがゼロにはならないと見込まれる

Nature 428, 6980 doi: 10.1038/nature02374

英国で農場規模での実験評価(FSE)により、春まきの除草剤耐性遺伝子組換え(GMHT)作物管理と、従来型作物管理との、生物多様性に及ぼす影響が比較された。FSEの報告によれば、調査対象となった3種類の作物の1つである飼料用GMHTトウモロコシの管理では、雑草の数度が高かった。これらの耕地雑草が長期存続するには、種子産生の増大が重要であると思われ、また、この種子産生増大が無脊椎動物や小型哺乳類、種子食の鳥類に恩恵を与える可能性がある。FSEのトウモロコシ畑では半分は遺伝子組替え作物、残りの半分では従来型の作物が栽培された。トウモロコシ畑の4分の3には、栽培者が現行の商用栽培法に従ってアトラジンを使用した。トリアジン系除草剤であるアトラジンやシマジン、シアニジンをEU化学物質認可リストから除外することで、GMHTトウモロコシについて報告されてきた利点が減少または無効となることもありうる。今回我々はFSEのデータを使い、重要な指標に関して、従来型トウモロコシ栽培法でトリアジン系除草剤の適用の効果を解析した。雑草の数度は、雑草が生える前にアトラジンを使った場合には必ず、他のいかなる栽培法をとった場合よりも大きく減少した。そこで我々は、トリアジン系除草剤の使用が禁止される以降の栽培法での雑草数度について予想してみた。それによれば、将来の従来型作物の除草剤管理では、雑草の数度は、雑草が生える前にアトラジンを使った場合よりも相当高くなるが、トリアジン系以外の除草剤のみを使った4つのFSE圃場の場合に比べるとまだ低い。そこで、従来型トウモロコシ栽培からトリアジン系除草剤を除外することによって、GMHTトウモロコシ栽培が耕地生物多様性にもたらす相対的な利点は減少するだろうが、完全になくなるわけではない、という総合的結論に達した。

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