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生化学:ホウレンソウ主要集光性複合体の分解能2.72Åの結晶構造

Nature 428, 6980 doi: 10.1038/nature02373

光化学系IIの主要集光性複合体(LHC-II)は、緑色植物の光合成における主要な太陽エネルギー補修装置として働いており、また強光下ではおそらく光傷害防護装置としても機能している。本研究では、二十面体であるプロテオリポソーム集合体中でのLHC-IIのX線構造を原子レベルで初めて詳細に報告する。大型のR32単位胞の1つの非対称単位中には、10分子のLHC-II単量体が含まれている。各単量体中の14個のクロロフィル(Chl)は、8つのChla分子と6つのChlb分子にはっきりと区別できる。各クロロフィルの遷移双極子モーメントの配向を決定することができた。Chlbは全て、隣接する単量体間の相互作用面付近に位置しており、Chlaと共に効率的な集光の基盤を作っている。1個の単量体あたり4つのカロテノイド結合部位が観察された。単量体-単量体間の相互作用面にあるキサントフィルサイクルのカロテノイドは、植物で進化した光傷害防御戦略の1つである、過剰エネルギーの非放射性散逸に関与している可能性がある。

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