Letter 地球:カスケード沈み込み帯北部における二つの巨大逆断層剪断帯の地震反射法探査 2004年3月11日 Nature 428, 6979 doi: 10.1038/nature02372 収束大陸境界では、沈み込む海洋プレートとその上の大陸との間の相対運動が巨大逆断層として知られる単一の薄い境界に沿った動きで調節されるのが一般的である。逆断層型の大地震は、二つのプレートが互いに固着しているこの境界の浅い部分で発生する。マグニチュードが小さい地震はその下の海洋プレート内部でも発生し、プレートの下降によって生じる地球化学的な脱水化反応と関連がある。本論文では、カスケード沈み込み帯北部で得られた深部地震反射面についてのデータを提示し、プレート間境界の厚さは最大16kmで、重なり合った地殻岩でできた厚さ5km以上で約110kmの幅を持つ領域を挟む2つの巨大逆断層剪断帯からできていることを示す。沈み込むプレート内部で起きる地震は主に2つの発生帯があり、そこではプレートの沈み込む角度が、重なり合ったプレート間境界帯の端で無理やり曲げられるために増加していると思われる。これは、沈み込むスラブ内の地震活動はプレート上部における変形によって主に支配されていることを示唆している。浅い巨大逆断層剪断帯におけるすべりは、非地震性のゆっくりとしたすべりとして生じる可能性があるが、地殻岩を沈み込む海洋プレートの上の上部マントルへと輸送していると思われ、そこで観測される異常に遅い地震波速度をある程度まで説明できるかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る