Letter 医学:高度弱毒化MVA痘瘡ワクチンの免疫原性とサル痘に対する防御 2004年3月11日 Nature 428, 6979 doi: 10.1038/nature02331 痘瘡(天然痘)が生物兵器として使用される可能性により、痘瘡ワクチンの生産と備蓄ならびに一部の医療従事者に対する予防接種の必要が生じてきた。もう一つの公衆衛生上の目標は、ワクチンの重篤な副作用に対して感受性が高いという理由により、現行のワクチンを接種するべきでない多数の人々にも使用できると考えられる、より安全なワクチンの認可である。ワクチンが痘瘡を防御する能力について試験を行うことはもはや不可能であるので、認可のためには、ヒト以外の霊長類における免疫原性と防御に関する比較実験を行うことが必要となる。本論文では、サルのモデルにおいて、高度弱毒化改変ワクシニアウイルスAnkara(MVA)株と認可されているDryvaxワクチンとを比較している。MVAの2回投与もしくはMVA 1回投与に引き続くDryvax投与の後、抗体の結合と中和力価ならびにT細胞応答は、Dryvax単独投与によって誘導される値と同等もしくは高かった。サル痘ウイルスにより攻撃誘発した後、非免疫動物は500以上の膿疱性皮膚病変を発症し、重篤な状態に陥るかもしくは死亡した。一方、ワクチン接種した動物は、MVAのみで免疫した動物における一過性の少数の皮膚病変を除いて、健康で無症状であった。 Full Text PDF 目次へ戻る