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細胞:有糸分裂紡錘体の二方向性には2つの動原体間の張力のみで十分である

Nature 428, 6978 doi: 10.1038/nature02328

細胞分裂の後期における、反対の位置にある紡錘体極への姉妹染色分体の移動には、あらかじめ微小管が姉妹動原体にそれぞれ逆の方向から結合していなければならない(amphitelic結合または二方向性という)。二方向性には、動原体と微小管の結合に必要なタンパク質に加えて、Ipl1(動物細胞ではAurora B)タンパク質キナーゼと、コヒーシンによる姉妹染色分体の係留が必要である。このため、姉妹動原体と微小管が同じ向きに結合するsyntelic結合は「回避」されるか「修正」されなければならない。姉妹動原体が背中合わせに並列することで回避が促進される可能性がある。したがって、動原体の幾何学的配置が重要であると考えられる。これに対してエラー修正は、amphitelic結合では生じるがsyntelic結合では生じない微小管、動原体、周囲のクロマチンにかかる張力による、動原体-紡錘体極の結合安定化に基づくと考えられる。この張力モデルでは、2つの動原体間のどのような種類の結合でも効率的な二方向性の確立に十分であると推測される。本論文では、非複製型の二動原体型人工染色体上の2つの動原体が、分裂酵母Saccharomyces cerevisiaeで効率的に二方向に分かれることを報告する。この結果は、姉妹動原体の幾何学的配置が二方向性には重要ではないことを意味する。またIpl1が、動原体-紡錘体極結合の回転を張力依存的に進めて二方向性を促進することも併せて報告する。

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