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進化:従来の分類では太平洋と大西洋のサンゴ間にみられる深い系統分岐が隠されてしまう

Nature 427, 6977 doi: 10.1038/nature02339

造礁サンゴ111属のうち大西洋に固有なのは17%にすぎず、18科のうち大西洋に固有の科は皆無だと考えられている。それに対し、インド洋−西太平洋に固有な属と科の割合は76%と39%である。こうした数字は、双方の海域のサンゴ類の属や科が同一系統に属する(つまり単系統である)とする仮定にかかっている。今回我々はミトコンドリア遺伝子や核遺伝子の解析をもとに、この仮定が誤っており、科レベルでの広い範囲にわたる形態の収斂によって、大西洋産サンゴの進化上の独立性が隠されてしまっていることを示す。従来は違う科に入れられていた大西洋産サンゴの属の中には、それぞれの太平洋産の「同属」とよりも、お互いどうしのほうがずっと近縁なものがある。大西洋産の造礁サンゴ27属のうちの9属は、この、従来認識されていなかった系統に属するもので、この系統はおそらく3,400万年以上前に分岐した。太平洋のサンゴ礁には、分布が狭い範囲に限られている種が多数あり、したがって生物多様性ホットスポット分析では大西洋よりも高順位となるが、サンゴ礁保全の観点からは進化の上で独立性の高い多くの大西洋産サンゴの存在も考慮されるべきである。

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